キユーピー、タイとインドネシアの新ライン稼働
キユーピーは1月9日、グループ会社のキユーピータイランドとキユーピーインドネシアが、各既存工場内に新設した生産ラインを本格稼働させると発表した。
キユーピータイランドでは、オセアニア地域を中心とした輸出事業が好調で、2023年度のマヨネーズ類の輸出実績(売上金額)は2019年度比で3倍以上に急成長している。急拡大する輸出需要に加え、今後も伸長が見込まれるタイ国内の需要にも対応するため、東南アジアで初となる高速充填ラインを導入し、従来の約2倍の生産スピードを実現した。
また、同工場では2018年から太陽光パネルを設置している。新棟の屋上にも太陽光パネルを設置し、工場全体の再生可能エネルギーの割合を約25%(2022年度実績)から約35%(2025年度予定)に引き上げる。
キユーピーインドネシアでは、食の洋風化や外食産業の発展などの市場背景に加え、現地の食文化に合わせた商品開発やメニュー提案で、業績は右肩上がりに伸長している。2024年には、現地でなじみのあるフルーツサラダによく合う新商品「キユーピーサラダドレッシングヨーグルト風味」を発売した。また2024年は、インドネシアで一般的な小型スーパー(通称:ミニマート)でマヨネーズやドレッシングの導入が広がり、商品認知率も徐々に高まっているという。
■ 設備投資概要
◇キユーピータイランド(KEWPIE(THAILAND)CO.,LTD.)
所在地:タイ国ラーチャブリー県
生産能力:マヨネーズ類 / 年間約36,000t(既存棟:18,000t、新棟:18,000t)
本格生産開始:2025年1月
※工場全体の生産能力は非公開
◇キユーピーインドネシア(PT KEWPIE INDONESIA)
所在地:インドネシア共和国西ジャワ州ブカシ県
生産能力:年間約19,500t(既存ライン:7,500t、新設ライン:12,000t)
本格生産開始:2025年1月