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大同特殊鋼、知多第2工場の特殊溶解設備が稼働

2025年1月14日

大同特殊鋼は12月23日、知多第2工場(愛知県知多市)で増設を進めていた真空アーク再溶解炉(VAR)1 基目の設置が完了し、稼働を開始したと発表した。

 同社は、今後の需要拡大が見込まれる半導体製造装置や航空エンジンなどに使われるクリーンステンレスやニッケル基合金等の高級鋼を増産するため、特殊溶解設備であるVARを増設。2基目も計画どおり2025年3月までの稼働開始を予定しており、2基の増設による高級鋼の生産能力増は足元比20%増を見込む。

 さらに、2027年3月までに高級鋼用のVAR2基とチタン用VAR2基の知多第2工場への追加を予定しており、今後も成長市場製品の需要捕捉に向けた積極投資を進める。

 VARを施した鋼は、内部の清浄度や均質性が高められるため、特性の厳格な管理が可能。そのため、航空エンジンや半導体製造装置といった品質要求が厳しい部材に適用可能。産業の高度化に貢献する素材であり、今後も需要の高まりが予想されている。

■ 設備投資概要

所在地:愛知県知多市北浜町11番20(知多第2工場)
事業内容:クリーンステンレスやニッケル基合金等の高級鋼の製造
設備:真空アーク再溶解炉(VAR)1基目
生産能力:足元比20%増(1基、2基)
稼働開始:2024年12月19日(1基目)
    :2025年3月まで(2基目)

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