本田技研工業、中国の新エネルギー車工場が稼働
2025年1月15日
本田技研工業は12月23日、中国における四輪生産販売合弁会社の広汽本田汽車有限公司が、広東省広州市に新設した開発区新エネルギー車工場を稼働させたと発表した。
新工場は、高効率・スマート・低炭素な生産体制を目指し、最新の生産設備を導入している。プレス・溶接工程では、部品搬送の自動化により物流要員のゼロ化を実現し、AIによる溶接強度検査をHondaとして初めて採用した。組立工程では、工程全体の約30%を自動化することで、高効率な生産ラインを実現している。
環境面では、工場敷地内に合計22メガワットの太陽光発電システムを設置し、再生可能エネルギーを活用することで、CO2排出量を年間約1.3万t削減する見込み。また、新開発した低VOC塗料の採用や、工場排水に含まれる有害物質を100%処理できる設備の導入により、環境負荷の低減に取り組む。工場からのVOC排出量は大気汚染への影響を最小限とするため、広東省の基準限度に対してさらに70%以上の削減を目指す。
■ 新工場概要
所在地:中国広東省広州市
投資金額:約34.9億元(約700億円)
生産機種:e:NP2、烨シリーズ(予定)
生産能力:約12万台/年
従業員数:約700人(2024年12月現在)
稼働開始:2024年12月23日