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富士フイルム、ベルギー拠点に40億円投資

2025年2月6日

富士フイルムは5日、半導体材料事業の拡大を目的に、ベルギーの生産拠点に約40億円を投資し、CMPスラリーの生産設備を新たに導入するとともに、フォトリソ周辺材料の既存設備を増強すると発表した。

 5G/6Gによる通信の高速・大容量化、自動運転の拡大、AIやメタバースの普及などにより、半導体のさらなる需要拡大と高性能化が見込まれる中、同社は、半導体材料事業で積極的な成長投資を行っている。2024-2026年度の3年間で、研究開発と設備投資をあわせて1,700億円の成長投資を計画。静岡、韓国平澤拠点における先端レジストの開発・生産・品質評価機能の強化や、熊本拠点におけるCMPスラリーの生産設備の増強などの設備投資を行うことで、半導体材料の生産能力拡大を進めている。

 今回、伸長する欧州の半導体市場などに対して製品供給能力を拡大するため、半導体材料の欧州現地法人FUJIFILM Electronic Materials(Europe)N.V.が設備投資を行う。先端半導体に使用され、年率13%の高い成長性が見込まれているCMPスラリーの生産設備を新たに導入。米国アリゾナ州、台湾の新竹市と台南市、韓国天安市、熊本県菊陽町にある既存のCMPスラリーの生産拠点に、新たにベルギーを加えた世界6拠点の生産体制を構築することで、CMPスラリーのさらなる安定供給を実現する。

 また、フォトリソ工程で使用する現像液の生産設備も増強し、欧州市場の需要増加と高い品質要求に対応する。新たに導入するCMPスラリーの生産設備と増強する現像液の生産設備は、いずれも2026年春に稼働開始を予定している。

■ 設備投資概要

所在地:ベルギー・アントワープ州ズウェインドレヒト
総投資金額:約40億円
投資内容:CMPスラリー、フォトリソ周辺材料(フォトレジスト現像液)の生産設備
稼働開始予定:2026年春

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