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エア・ウォーター、防府工場にメガソーラー発電設備建設

2025年2月20日

エア・ウォーターは17日、山口県防府市の防府工場内に4MW級のメガソーラー発電設備を導入すると発表した。

 伊藤忠エネクスと電力購入契約を締結し、オンサイトPPAスキームを活用する。2025年3月に着工し、同年12月の稼働開始を予定している。産業ガスプラントにオンサイトPPAスキームを用いた大規模太陽光発電設備の導入は国内初となる。

 防府工場では産業ガスやファインケミカル素材を製造しており、電力の脱炭素化が課題となっていた。メガソーラー導入により、同社グループ全体で年間約4千トンの温室効果ガス排出量削減を見込む。また、製造された産業ガスやファインケミカル素材を使用する企業のGHGプロトコル スコープ3削減にも貢献する。

 将来的にはマスバランス方式を活用し、再生可能エネルギー電力を特定製品の製造に紐づけ、製造時のCO2排出を実質ゼロにした製品群の拡充を検討する。

 同社グループは、オンサイトPPAスキームに加え、垂直型太陽光発電システム「VERPA」の導入拡大や、オフサイトPPAスキームの活用なども積極的に進め、カーボンニュートラルの実現を目指す。

■ 設備投資概要

施設名:エア・ウォーター㈱防府工場、(株)FILWEL、エア・ウォーター・パフォーマンスケミカル(株)防府工場
所在地:山口県防府市鐘紡町3番1号
導入設備:DC容量 合計3.8MW
CO2削減見込:約4千トン/年
購入電力削減見込:約17%
着工:2025年3月
運用開始時期:2025年12月

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