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テスホールディングス、インドネシアの新工場着工

2025年2月26日

テスホールディングスは21日、インドネシアの連結子会社PT PTEC RESEARCH AND DEVELOPMENTが農作物残渣由来のバイオマス燃料「EFBペレット」製造拠点の地鎮祭を行ったと発表した。

 同社グループは、2018年に農作物残渣をバイオマスペレットに加工するための研究開発拠点としてPTEC社を設立し、EFBのバイオマスペレット化に関するノウハウを蓄積している。当初は西ジャワ州で小規模工場の建設を計画していたが、EFB ペレット製造における大規模商業化の早期実現を目指し、セイマンケイ工業団地へ建設場所を変更した。

 新工場の敷地面積は約11,000㎡で、2026年6月の操業開始を目指す。年間生産量は約1万tを予定し、インドネシア国内や日本向けに販売する計画。原料供給については、インドネシア国営パーム農園企業PTPNグループのパーム搾油工場のサポートを受ける予定で、同地域のPKS燃料販売事業とも連携し、サプライチェーンの構築によるシナジー効果が期待されている。

 EFBはパーム油搾油時に大量に発生するが、有効な活用方法が限られており、放置された場合は土壌汚染やメタンガスの発生が問題視されている。同社グループは、新工場のノウハウと実績を活かし、EFBの有効活用を推進する方針。

 同社グループは「資源循環型バイオマス燃料事業」を注力事業分野の一つとしており、セイマンケイ工業団地における小規模工場での生産・販売を進めながら、量産化に向けた研究開発を継続し、大規模商業化に向けて年間10万tの製造能力の獲得を目指す。

■ 新工場概要

建設予定地:インドネシア・北スマトラ州 セイマンケイ工業団地
敷地面積:約11,000㎡
事業内容:農作物残渣由来のバイオマス燃料「EFBペレット」の製造
生産能力:年間約1万t
地鎮祭:2025年2月20日
操業開始予定:2026年6月

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