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旭有機材、中国に電子材料の新工場建設

2025年3月4日

旭有機材は3日、100%出資グループ会社の旭有機材樹脂(南通)有限公司が新工場を建設すると発表した。

 同社はフラットパネルディスプレイと半導体製造プロセスに必要なフォトレジストのベース樹脂を製造している。2013年から南通市で中国市場向けの電子材料を生産し、品質の安定性を強みに販売数量を伸ばしてきた。中国ではこの分野における原材料の国産化と現地化により需要が増加しており、2023年度には南通既設工場の生産能力を1.5倍に増強している。

 今後も需要拡大が見込まれる中国市場に対応するため、生産能力を約3倍に拡大した新工場の建設を決定した。中国市場におけるフラットパネルディスプレイや半導体分野の顧客ニーズに柔軟に対応し、更なる事業拡大と企業価値向上に取り組む。

■ 新工場概要

名称:南通電材第二工場
工場所在地:中国江蘇省南通市経済技術開発区内
投資金額:約3億元
主要生産品目:フォトレジスト用ノボラック樹脂
生産能力:1,970t/年(南通既設工場の約3倍)
採用人数:約50名
建設開始:2025年9月見込み
竣工:2027年3月見込み

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