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日本トレクス、愛知県豊川市のトレーラ生産工場が完成

2025年3月6日

極東開発工業は4日、グループ会社の日本トレクスが本社工場内で建設していたトレーラ生産用の新工場棟が完成したと発表した。

 新工場は、トレーラの溶接と塗装を一貫ラインとし、高所作業を低減することでフレキシブルな生産体系と安全な作業環境を実現した。各工程では自動化による省力化・省人化を推進し、ショットブラストや粉体塗装、メインレール溶接などの重要工程をロボット化することで生産能力を現行比約40%向上させるとともに、品質の安定化を図る。

 また、本社事業所で使用する電力の10~15%を賄う太陽光発電システム(750kw)を屋上に設置し、NAS電池(ナトリウム・硫黄電池)蓄電システム(1,800kw)を導入することで、休日に太陽光を蓄電し再生可能エネルギーの活用を推進する。年間約3.2tのCO2排出量削減を見込む。

 新工場の稼働により、大量輸送・効率化のニーズが高まるトレーラの生産体制を改善し、納期短縮と製品品質の向上を図る。

■ 新工場概要

名称:日本トレクス本社 トレーラ生産工場(E工場)
所在地:愛知県豊川市伊奈町南山新田350番地(日本トレクス本社工場内)
投資額:約53億円(建物・設備含む)
目的:①トレーラの組立溶接工程と塗装工程を一貫ラインとすることによる作業の効率化
  :②塗装工程におけるショットブラストや粉体塗装をロボット化することにより、省力化・省人化の推進
建屋面積:12,148㎡
生産能力:3,000台/年(当初計画)
ロボット台数:ショットブラスト:12台
      :粉体塗装:4台
      :AGV:5台
      :メインレール自動溶接機:2機

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