出光興産、徳島県小松島市に太陽光発電所建設
2025年3月7日
出光興産は2月28日、次世代営農型太陽光発電所を徳島県小松島市に建設すると発表した。
発電所は、2023年6月に千葉県木更津市に設置した初号機(出力:45kW)に次ぐ2号機として、国内初となる2MWの規模の次世代営農型太陽光発電所となる。2026年2月の完工を予定している。
同社の次世代営農型太陽光発電システムは、太陽の動きに合わせて太陽光パネルの向きを自動調整し、耕作期間中は作物への日射量を最大化し、休耕期間中はパネルへの日射量を増やすことで発電量を確保する。初号機では、収穫した米の収量や品質に問題がなく、通年で野立て発電設備と同等の発電量を確保できることを確認した。この知見をもとに規模を拡大し、2号機による実証を決定した。2号機では、初号機と同様の営農と発電が可能か、事業性の確認を行う。
2025年2月18日に閣議決定された第7次エネルギー基本計画では、2040年度の再生可能エネルギー比率を4~5割とし、太陽光発電は23~29%程度を占める見込み。この目標達成には現状の2~3倍の設置面積が必要となるが、大規模太陽光発電所の適地は減少している。
同社はこの課題に対応するため、農地への太陽光パネル設置に着目し、次世代営農型太陽光発電システムの普及拡大に取り組む。この取り組みを通じ、カーボンニュートラル社会の実現、地域のエネルギー自給率向上、持続可能な営農支援による地域貢献を目指す。
■ 発電所概要
所在地:徳島県小松島市
発電規模:2MW
地鎮祭:2025年2月26日
完工予定:2026年2月
運転開始予定:2026年