大王製紙、中国・江蘇省の第一工場売却
2025年3月12日
大王製紙は6日、連結子会社である大王(南通)生活用品有限公司(以下:EICN)の第一工場を売却すると発表した。
EICNは、中国でベビー用紙おむつと生理用品を生産している。今回の譲渡では南通西区(第一工場)の土地、建屋、生産設備の全てを杭州豪悦護理用品(以下:豪悦社)に譲渡する。ベビー用紙おむつの生産は外部委託へ移行し、販売は継続する。生理用品の生産・販売は南通東区(第二工場)で継続し、新たなビジネスモデルの構築を目指す。
中国国内におけるベビー用紙おむつ市場は少子化の進行と中国現地メーカーの台頭などにより競争が激化しており、事業ポートフォリオの見直しを検討していた。ベビー用紙おむつを生産する第一工場を豪悦社に譲渡し、生理用品に経営資源を集中することで業績回復に取り組む。
EICNが展開するベビー用紙おむつブランド「GOO.N」は中国で高い認知率を誇っていることから、今後の生産は豪悦社を含む外部に委託することで、コスト競争力向上と中国の生活者志向に迅速に対応した商品の開発・生産につなげて販売事業を継続する。譲渡先の豪悦社は、ベビー用紙おむつの原材料生産も行っていることからコスト競争力があり、EICNが新たなビジネスモデルへ転換を進めるうえで親和性が高く、譲渡先企業として最適であると判断した。
■ 譲渡資産概要
資産の名称:南通西区(第一工場)
所在地:中華人民共和国江蘇省南通市
譲渡価額:266百万元(約58億円)
譲渡損:185百万元(約40億円)
現況:大王(南通)生活用品有限公司工場
契約締結日:2025年3月6日
所有権移転予定日:2025年6月30日