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パワーエックス、岡山県玉野市に第2製造棟

2025年3月12日

パワーエックスは7日、シリーズCラウンドの後半として31.7億円の資金調達を実施し、前半分を含めた総額は約56.3億円となったと発表した。

 調達資金は、大型定置用蓄電池の製造能力拡大と研究開発機能の強化に充てられる。具体的には、国内の顧客需要に対応するため、2025年下半期を目処とした提携工場の増床と、岡山県玉野市の自社工場で第2製造棟の建設を計画しており、2027年下半期の量産開始を目指す。また、次世代蓄電池製品と電池制御技術の開発を推進し、研究開発拠点の移転・拡大による技術力の強化を図る。

 パワーエックスは今後、日本政府のエネルギー基本計画に基づく再生可能エネルギーの主力電源化に対応するため、国内サプライチェーンの拡大を進める方針。

 今回の資金調達には、伊藤忠商事、三菱UFJ銀行、今治造船、Frontive Holdingが追加投資を行い、新たに豊田通商を含む金融機関や個人投資家が参画した。シリーズCラウンド全体の資金調達には、三菱UFJモルガン・スタンレー証券がフィナンシャル・アドバイザーとして関与した。累計資金調達額は約290.9億円に達したとしている。

■ 第2製造棟概要

名称:第2製造棟(仮称)
所在地:岡山県玉野市(自社工場内)
事業内容:大型定置用蓄電池の製造
量産開始予定:2027年下半期

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