浜松ホトニクスは12日、韓国現地法人HAMAMATSU PHOTONICS KOREAが半導体故障解析装置の製造能力強化とグローバル市場での売上拡大を目的に、京畿道華城市に工場を新設したと発表した。

　同社は2020年3月に現地法人化し、画像計測機器事業を強化している。特に半導体故障解析装置の分野では韓国半導体メーカーのニーズに対応し、高い市場シェアを維持している。近年の生成AIの普及に伴う半導体需要の増加を受け、高性能メモリやロジックの開発が進み、故障解析装置の需要も拡大している。

　新工場の稼働により、半導体故障解析装置の開発・製造・デモンストレーション体制を強化するほか、電子管製品や光半導体製品の輸入・保管機能を追加し、韓国市場での販売拠点としての役割を担う。既存工場からの製造拠点移転を完了し、3月から本格稼働を開始する。