新出光、熊本県長洲町に蓄電所建設
2025年3月13日
新出光は3月11日、熊本県玉名郡長洲町で、住友電気工業のレドックスフロー電池を用いた系統用蓄電池を建設すると発表した。
同事業は、経済産業省の「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」にレドックスフロー電池として初めて採択されたもので、2026年11月の運用開始を目指す。運用開始後は、市場取引をJパワーに委託する予定。
近年、再生可能エネルギーの普及に伴い、系統用蓄電池の重要性が高まっている。新出光は同事業を系統用蓄電池事業への第一歩とし、再生可能エネルギーの安定供給を目指す。今回採用されたレドックスフロー電池は、不燃性の電解液による高い安全性、長寿命、リサイクル可能な材料の使用による環境負荷の低減、セルや電解液の交換が不要なことによるライフサイクルコストの優位性を備えている。
■ 設備概要
名称:長洲蓄電所
所在地:熊本県玉名郡長洲町大字名石浜
定格出力:1,990kW
電池容量:8,000kWh
蓄電池メーカー:住友電気工業(株)
電力市場での蓄電池運用:電源開発(株)
施工会社・保守:(株)新出光ファシリティーズ
商業運転開始日:2026年11月(予定)