フジテック、本社敷地内の品質評価施設が完成
2025年3月14日
フジテックは3日、滋賀県彦根市の本社敷地内に建設を進めてきたエレベータ・エスカレータの品質評価施設「ウィズダムスクエア」が竣工したと発表した。
施設では、品質に特化した実験・検証を行う。エレベータ部品の信頼性評価設備や走行テスト用のエレベータとエスカレータを備えている。4月から順次稼働を開始する予定。
従来は商品開発と一体で行っていた品質評価を専門的に実施することで、品質管理の強化や商品の性能・信頼性向上につなげる。また、据付の効率性を高める工法の開発・検証を行い、フィールド分野の品質も強化する。グローバル向けモデルの検証も可能となり、海外向け商品の品質サポートも強化される。
今後、商品開発の技術者を品質部門へジョブローテーションする計画で、グループ全体の品質管理体制を強化し、日本国内とグローバル市場において高品質な商品とサービスの提供を目指す。
■ 施設概要
施設名称:ウィズダムスクエア(建設工事時の仮称:品質ラボ棟計画)
所在地:滋賀県彦根市宮田町591-1 本社・研究開発・生産拠点「ビッグウィング」の敷地内
建築面積:約1,000㎡
施設構成:オフィス棟:地上6階建て
実機棟:11フロア(高さ約60m)
主な設備:エレベータ各種部品の信頼性を評価する実験設備
:品質検証と据付工法試験用エレベータ11台
:品質検証と研究試験用エスカレータ1台
設計監理:(株)日建設計
施工:(株)淺沼組
着工:2023年9月
竣工:2025年3月
稼働開始予定:2025年4月(順次)