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タテホ化学工業、北九州市に新工場/35億円を投資

2016年5月24日

 エア・ウォーターグループでマグネシア事業を行うタテホ化学工業(兵庫県赤穂市)は23日、電磁鋼板用マグネシアの新工場(以下:響灘工場)を福岡県北九州市響灘臨海工業団地に新設したと発表した。

 今回、電磁鋼板用マグネシアの需要増加への対応、BCPの観点から新工場建設により、生産の分散を図りマグネシア製品の長期的な安定供給体制を強化する。

 タテホ化学は、電力インフラ建設時に使われる方向性電磁鋼板の製造に必要なマグネシアの、世界需要の約40%を製造供給しているマグネシアのトップサプライヤー。世界の電力需要は、中国や新興国の電力消費拡大を背景に、40年まで年率2.2%成長が続くと予想されている。

 電力消費拡大により、電力インフラ整備に不可欠な変圧器用の高級品を中心とした方向性電磁鋼板の需要拡大が見込まれており、タテホ化学においても電磁鋼板用マグネシアの需要増が見込まれている。

 今後完成する響灘工場は、海水からマグネシアを直接生産する製法により無尽蔵である海水資源を有効に活用し、顧客へマグネシアの安定的な供給を行う。

■ 新工場概要

所在地:福岡県北九州市若松区響町1丁目26番2
投資額:約35億円
生産品目:マグネシア
生産能力:赤穂工場生産能力の約8割
工場従業員:約20名
営業運転開始予定:2016年10月

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