クラボウ（倉敷紡績）は25日、繊維事業の構造改革の一環として安城工場を閉鎖すると発表した。

　エネルギーコストの上昇や設備の老朽化により、国内紡績・織布工場のコスト競争力が低下している状況を踏まえ、安城工場での紡績と織布の操業を停止する。今後は同工場を高付加価値素材の開発拠点として、テキスタイル・イノベーションセンターの機能を強化する方針で、生産は海外関係会社などに移管し、グローバルな供給体制を構築する。

　工場閉鎖に伴い、2025年3月期の連結決算と個別決算で約15億円の特別損失を計上する予定。また、工場の解体撤去に関する費用は2025年4月以降に計上する見込み。