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KOKUSAI ELECTRIC、米・オレゴン州にデモセンター/200億円投資

2025年4月7日

KOKUSAI ELECTRICは3月31日、米国半導体デバイスメーカー向けのデモ評価機能とサポート体制を強化するため、米国オレゴン州にデモセンターを新設すると発表した。

 半導体デバイス市場は、スマートフォンやパソコン等の電子機器の需要拡大や、5G、AI、IoT、DX等の拡がりによるデータセンターの拡充、環境負荷低減への投資(GX)等の産業向けの需要拡大、主要国による産業支援策などにより急速に拡大している。また、最先端半導体デバイス構造の複雑化、三次元化、微細化の進展により、半導体デバイスメーカーから同社グループに対してデモ評価等を通じた開発支援の要請が増加している。

 こうした市場環境の中で、韓国のグループ会社Kook Je Electric Korea Co.,Ltd.の平澤工場にデモ評価エリアを拡張するなど、顧客要請に応じた開発支援の取り組みを強化している。

 米国デモセンター新設より、富山事業所で行っていた米国半導体デバイスメーカー向けのデモ評価が、評価用ウェーハや人員の日米間での移動がなく迅速に完了できるほか、顧客課題を正確に把握することで顧客の研究開発の綿密なサポートが可能となる。米国デモセンターは今後の需要動向に応じて拡張を想定しており、顧客の開発支援体制とサポート体制のさらなる強化を目指す。

■ 米国デモセンターの概要

所在地:アメリカ合衆国 オレゴン州
投資金額:約200億円(予定)
敷地面積:約3.4万m²
階数:地上1階
用途:半導体製造装置のデモ評価およびサービス
着工:2025年9月(予定)
竣工:2026年9月(予定)

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