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エア・ウォーター、大阪府堺市のグローバルエンジニアリングセンター稼働

2025年4月9日

エア・ウォーターは3日、堺事業所内(大阪府堺市)で建設を進めていた産業ガスプラント・機器の総合エンジニアリング拠点「グローバルエンジニアリングセンター」が完成し、稼働を開始したと発表した。

 新センターでは、インドや北米をはじめとする国内外での産業ガス需要の増加と、エレクトロニクス分野における大規模半導体工場の新設・増強に対応する。従来は大阪府内3拠点に分散していた開発、設計、製作、メンテナンスなどの機能を集約し、人材や技術、情報を統合してエンジニアリング力を強化。産業ガス需要に対する迅速な製品・サービス提供を可能にする。

 また、プラント製作工場の能力を従来の2倍に拡大し、大型プラントを岸壁から直接船積み可能な出荷設備も整備。インドや北米などの海外市場やエレクトロニクス分野の需要に対応する体制を整えた。さらに、産業ガスの安定供給を支えるため「遠隔監視・支援センター」もリニューアルし、24時間体制でのサービス提供を強化した。

 同社は新拠点を通じて新製品開発や新規事業創出、次世代グローバル人材の育成を推進し、海外展開とエレクトロニクス関連事業のさらなる拡大を図る。

■ 設備投資概要

所在地:大阪府堺市西区築港新町2丁6番地40
敷地面積:約26,450m²
投資額:約60億円

◇ 事務所棟
面積:(建設面積)約1,000m² (延床面積)約6,000㎡
建物構造:鉄骨造地上6階建
稼働開始:2025年4月7日

◇ プラント製作工場
面積:約5,655m²(増築部は約1,848m²)
建物構造:鉄骨造平屋建て(地上1階建て)
製造品目:空気分離装置、水素発生装置、LNG供給機器など
稼働開始予定:2025年5月7日

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