タカラスタンダード、大阪府八尾市にR&Dセンター建設
2025年4月11日
タカラスタンダードは9日、大阪府八尾市に研究開発拠点「R&Dセンター(仮称)」を2026年6月に開設すると発表した。
同社はシステムキッチンやバスなどの住宅設備機器の製造を手掛けており、今回の新施設はホーローや樹脂に関するコア技術の深化と新技術の創出を目的としている。
2025年12月に解散予定の連結子会社タカラ物流サービスの建屋を改築し、国内最大級のホーロー研究開発施設として整備する。施設は地上4階建てで、既存の研究開発設備を集約し、社内外の技術者が交流・議論を行える場や、素材研究・製品開発を行う空間として機能する。ホーロー焼成炉や樹脂成形機器、ミニファクトリー、リビングラボなどを備える予定で、実践的な試験・評価が可能となる。
また、中期経営計画2026に基づき、環境負荷低減と人的資本への投資も重視しており、既存建物の再利用によるCO2排出量削減や省エネ設備の導入を推進する。さらに、大学などの研究機関との産学連携や外部企業との共同研究も強化し、イノベーションの創出と人材育成を図る。
■ 研究開発拠点概要
名称:タカラスタンダード「R&Dセンター(仮称)」
所在地:大阪府八尾市二俣一丁目1番地
投資額:約35億円
敷地面積:約4,085m²
延床面積:約7,953m²
内装設計:K&E(株)/(株)スペース
階数:地上4階
用途:エレクトロニクス事業における技術開発
フロアガイド:1階 / ミニファクトリー
2階 / 素材ラボ
3階 / 性能評価エリア
4階 / リビングラボ
竣工予定日:2026年6月