大王製紙、川之江工場で家庭紙生産設備を新設/投資額は210億円
2016年5月31日
大王製紙(愛媛県四国中央市、東京都千代田区)は27日、ローションティシュー等の高付加価値品を含む家庭紙製品の安定供給体制を強化するために、最新鋭の家庭紙生産設備の新設を計画していると発表した。
計画では、設備設置場所は、現在休止中の川之江工場(愛媛県四国中央市)とし、月産能力は約4,500トン、設備投資額は約210億円、稼動時期は2018年度中を想定。
川之江工場は、世界最大級の純臨海工場である三島工場に隣接しており、三島工場から供給されるコスト競争力の高いパルプ・エネルギーを使用する。よって、川之江工場は、高い品質とコスト競争力を有する最新鋭の家庭紙生産工場となる。
また、国内洋紙需要が減少する中、川之江工場で家庭紙製品を生産することで、洋紙の主力工場である三島工場の構造転換を推進するとともに、地元である愛媛県四国中央市の経済活性化に貢献していくとしている。
尚、本件については、2016年9月に開催される取締役会で承認を受ける予定だが、正式に承認された場合、現在策定中の第3次中期事業計画(対象年度:2018年度から2020年度までの3か年)の一部となる見込み。
■ 新設備概要
所在地:愛媛県四国中央市川之江町310番地(川之江工場内)
設備投資額:約210億円
生産品種:ティシュー、トイレットロール、キッチンペーパー等
生産能力:月産約4,500トン
営業運転開始予定:2018年度中