アイリスオーヤマ（宮城県仙台市）は1日、中国国内で拡大するインターネット通販における競争力向上と家電製品の開発強化を図るため、広東省広州市に「愛麗思生活用品広州有限公司」を新設すると発表した。

　同社は1996年に中国に初めて現地法人を設立し、遼寧省大連市と江蘇省蘇州市を拠点としている。大連市の拠点はアイリスグループの基幹工場として、各工場で多品種小ロットの生産を行い、物流拠点としても日本や韓国、アメリカ、ヨーロッパへの輸出の役割を担い、中国国内においては北京を含む華北部へ商品を供給している。

　一方、蘇州工場は、中国国内向けの工場兼物流拠点として上海をはじめとする華東部への商品供給を行っている。今回、華南地区である広州市に工場を新設することで、中国国内の物流の一層の効率化と、拡大するインターネット通販における競争力の向上を図る。

　工場を新設する広州開発区には世界を代表する企業が多く進出しており、中でも家電メーカーの生産拠点が多く、電子部品などの調達においても利便性が高い立地。今後は開発、製造拠点の広州への集約を進め、同社の商品開発力と立地を活かしたスピーディーな新商品開発を行っていく。