フェローテックホールディングス、マレーシアに新工場建設
フェローテックホールディングスは15日、マレーシア北部の製造子会社Ferrotec Manufacturing Malaysia Sdn. Bhd.(以下:FTMM)の第2工場を建設すると発表した。
半導体需要は、AIや省電力コンピューティングの進歩を背景に着実に増加すると予測されており、高性能ロジック、DRAM、高帯域幅メモリ、先端パッケージングといった主要な業界動向の変化は、半導体製造装置、特に電子回路を形成する前工程設備(WFE:Wafer Fab Equipment)への投資を牽引していくと予想されている。一方で、足元の地政学的リスクの高まりを考慮し、欧米主要顧客は中国国外での生産能力確保を模索している。
マレーシアの半導体等装置関連製品の量産拠点として2022年設立したFTMMは、2024年1月から生産を開始し、同地区に進出している欧米主要顧客向けに生産量を増加させている。現行生産能力では2026年以降の需要に対応できないことから、第2工場を建設して生産能力の増強を図る。
■ 新工場概要
投資額:2億2,640万ドル(333億円)
【内訳】工場建屋:約1億320万ドル(約152億円)
機械設備:約1億2,320万ドル(約181億円)
敷地面積:約80,900m²
建屋面積:約90,800m²
【内訳】石英:約32,600m²
セラミックス:約28,900m²
金属受託加工:約14,200m²
事務所等:約15,100m²
製造品目:石英、セラミックス、金属受託加工
着工:2025年4月
建屋完成:2026年6月
建築確認取得:2026年7月
機械設置完了:2026年8月
操業開始予定:2026年9月