JFEスチール、メキシコで自動車用鋼板の製造工場を新設
2016年6月14日
JFEスチール(東京都千代田区)は9日、米国最大の鉄鋼メーカーであるNucor Corporation(以下:Nucor社)と50%ずつ出資し、メキシコで自動車用鋼板の製造販売を行う合弁会社「NUCOR-JFE STEEL MEXICO」を設立すると発表した。
NAFTA地域は世界2位の自動車マーケットであり、メキシコは経済が好調な米国向けを中心とした自動車のグローバル生産拠点として注目されており、各国の自動車メーカーが進出する同地域では、今後も自動車用の高品質な鋼板の需要が安定的に推移することが見込まれる。
こうした中、日本の自動車メーカーにとって最大の海外市場であるNAFTAへの事業参入を目指す同社と、自動車向け高級鋼分野への事業拡大を狙うNucor社の考えが一致し、今回の合意に至った。合弁会社への原板は両社から同数量ずつ供給することを目指す。
新会社は約290億円を投じて、自動車用溶融亜鉛鍍金ラインをメキシコ中央部で建設。2019年中の稼働を予定する。
■ 新会社概要
会社名:NUCOR-JFE STEEL MEXICO
出資比率:JFEスチール:50%、Nucor社:50%
建設費:約270百万米ドル(約290億円)
製造品種:自動車用亜鉛鍍金鋼板
生産能力:約400,000トン/年
営業生産開始:2019年