三菱重工業、真和工業と航空機部品の塗装・表面処理の合弁会社設立
2016年6月14日
三菱重工業(東京都港区)は10日、真和工業(愛知県豊田市)と6月7日に三重県松阪市に民間航空機部品の表面処理および塗装を手掛ける合弁会社である松阪APMを設立したと発表した。
真和工業は、トヨタ自動車の協力企業で自動車の内外装部品を生産する小島プレス工業の100%出資子会社で、金属・樹脂部品の開発、設計、製造および物流管理を手掛けている。
新会社は航空機部品生産協同組合(松阪クラスター、三重県松阪市)に加入予定で、三菱重工グループが開発しているMRJの量産や、ボーイング社向け民間航空機の増産に対応するため、17年度の生産開始を予定している。資本金は1億円で、真和工業が51%、三菱重工業が49%を出資。本社・工場を松阪クラスター内に新設する。
松阪クラスターは、メーカーが集結し、加工から表面処理までの一貫生産を可能とする本邦初の中小物航空機部品製造拠点となる計画であり、松阪APMは、他のクラスター参画各社と協力し、従来にない短いフロータイムで効率的な部品生産の仕組みをつくり上げていく。
■ 新会社概要
会社名:松阪APM(株)
資本金:1億円
出資比率:真和工業 51%、三菱重工業 49%
所在地:三重県松阪市
主な事業内容:民間航空機部品の表面処理および塗装
生産開始予定:2017年度