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JNC、江蘇省で複合繊維設備の増設

2016年6月15日

 JNC(東京都千代田区)は13日、中国江蘇省蘇州市の持分法適用関連会社である芸愛絲維順(蘇州)繊維有限公司においてポリオレフィン系複合繊維(ES繊維)の製造設備増設を決定したと発表した。

 ES繊維は同社独自の熱接着性複合繊維で、接着剤を使わず熱により繊維を接着することが可能。ES繊維を用いて製造された不織布は、柔軟であること、嵩高であるなどの特徴をもつことから現在、紙おむつ、生理用品等の衛生材料に広く使用されている。

 同社は2000年よりFiberVisions社と販売面でグローバルな提携関係にあったが、成長するアジア市場での事業拡大のため、2011年に共同で製造会社である芸愛絲維順(蘇州)繊維有限公司を設立した。

 タイのラヨーン県に2013年に設立したES FiberVisions Thailand Co., Ltd.においても今夏、複合繊維製造設備を立ち上げる予定。FiberVisions社と同社は成長を続ける中国をはじめアジアの衛生材料市場での事業拡大について合意に達し、増設を決定したとしている。

■ 設備増設概要

会社名:芸愛絲維順(蘇州)繊維有限公司 (英語名:ES FiberVisions Suzhou Co., Ltd.)
所在地:中国・江蘇省蘇州市蘇州高新区
投資額:約23億円
出資:JNCファイバーズ 50%、FiberVisions A/S(デンマーク) 50%
事業内容:ポリオレフィン系熱接着性複合繊維の製造販売
生産能力:約14,500t/年
着工予定:2016年7月
完了予定:2018年7月

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