三井ホームコンポーネント、埼玉・加須市にCLT使用事務所、倉庫棟が完成
三井ホームは15日、グループ会社の三井ホームコンポーネント(東京都中央区)が、林野庁の補助事業(CLT建築等新たな製品・技術を活用した建築物の実証事業)として取り組んでいたCLTを用いた事務所棟・コネックトラスを用いた、大空間木造建築物である大規模木造倉庫棟が完成したと発表した。
事務所棟は、ツーバイフォー工法(枠組壁工法)に国産材のCLTを組み合わせた初の試みで、近年構造材・外装材・内装材など様々な用途での活用が注目されているCLTの性能を実証することにより、今後のCLTの幅広い利用に向けて可能性を追求する取り組み。
CLTは90年代に開発された新しい木質材料であり、厚さや大きさなど様々な種類が存在し、構造材・外壁材・内装材など様々な用途に用いられている。
ヨーロッパでは、すでに8~10階建のマンションや、中・大規模の商業施設や公共施設、一般住宅まで様々な建築物が建てられるなど、近年では急速な伸びを見せているという。
今回、床・外壁・天井部分にCLTを利用することで、床は衝撃音対策として、外壁と天井は断熱兼仕上・下地用途としての活用、各性能の測定実証・施工合理化の可能性などの検証を行っている。
■ 施設概要
◇ 倉庫棟
所在地:埼玉県加須市新利根1-6-1
延床面積:約995㎡
構造:木造(枠組壁工法)
階数:平屋建
主要用途:倉庫
建築主・施工:三井ホームコンポーネント
設計:三井ホームデザイン研究所
着工:2016年2月
完成:2016年6月
◇ 事務所棟
所在地:埼玉県加須市新利根1-6-1
延床面積:約251㎡
構造:木造(枠組壁工法)
階数:地上2階建
主要用途:三井ホームコンポーネント 加須工場内事務所
建築主・施工:三井ホームコンポーネント
設計:三井ホームデザイン研究所
着工:2015年12月
完成: 2016年2月