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グローバル・ロジスティック・プロパティーズ、神奈川のGLP厚木IIが竣工

2016年6月22日

 グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)【本社:東京都港区】は20日、神奈川県愛甲郡愛川町に建設を進めてきた「GLP厚木II」の竣工式を行ったと発表した。

 施設は15年4月に神奈川県愛甲郡に着工した延床面積89,242㎡の6階建てマルチテナント型先進的物流施設で、すでにイオングローバルSCM(千葉県千葉市とユーディーエル(神奈川県厚木市の2社の入居が竣工9カ月前に決定し、満床となっていた。

 入居を決定したイオングローバルSCMは、ソーター、マテハンなどが設置しやすく設計されている点、防火壁を防火シャッターにしたことで1階の開口が多く、広く使える仕様となっていること、複層階利用に使いやすいようエレベーター、垂直搬送機が設置されている点などが決め手となり、入居を決定した。

 また、UDLからは同施設が物流拠点として最適な立地であり、天井高が6m以上と保管に優れた設計であること、さらに事業継続性の確保や環境配慮に注力した施設であることが評価された。

 開発地は都心部から約40km、横浜から約20kmの距離にあり、多数の工場・倉庫が集積し、製造業・運送業の要衝の地である神奈川県内陸工業団地内に所在する。東京・神奈川エリアへの配送拠点に加え、名古屋や大阪に及ぶ広域配送拠点としても活用することが出来る。

 免震構造やバックアップ電源、井水の非常用利用など、有事の際の入居企業の事業継続性を確保する数々の装備を採用した。加えて、1階と6階に従業員向けのデジタルサイネージ(電子看板)を設置し、通常時は施設内の案内、周辺道路の混雑状況、バス運行情報などを提供し、災害発生時は気象警報・地震情報が自動的に表示され、最新情報の確認が出来る仕組みとなっている。

 一方、約1397KWの太陽光パネルの設置、プレキャストコンクリートの採用など環境に配慮した最先端の技術を駆使し、全館LED照明を採用することで電力の消費を約50%削減(一般蛍光灯比)が可能となっている。なお、「GLP厚木II」はCASBEE(建築環境総合性能評価システム)神奈川県の「A」ランクを取得している。 

■ 物流施設概要

施設名称:GLP厚木II
所在地:神奈川県愛甲郡愛川町中津字桜台4022番2、4041番地1
敷地面積:38,215㎡
延床面積:89,242㎡
入居:イオングローバルSCM
  :ユーディーエル
着工:2015年4月
竣工:2016年6月

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