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サムコ、伏見区の第2生産技術棟が竣工

2016年6月23日

 半導体などの電子部品製造装置を製造するサムコ(京都市伏見区)は17日、16年1月に着工していた第2生産技術棟の竣工式を行ったと発表した。

 施設は、約1,260㎡の土地に約217㎡の簡易クリーンルームを備えた延床面積約1,130㎡の鉄骨2階建工場。投資額は建屋関連・生産技術研究棟を含め約6億円。

 今回、IoTの本格化に向け今後の需要拡大が見込まれる電子部品や化合物半導体プロセス向け製品の生産能力を増強するため新設を決定した。

 主に生産用途向け製造装置の組立・調整の拠点として16年秋から本格稼働を予定し、年間40億円程度の製品出荷が可能となる。現状の生産技術研究棟の有する60~70億円の生産能力に第2生産技術棟を加えることで100~110億円の出荷が可能となる。組立・精密調整に必要な要員は逐次補充強化する。

 環境面では、最先端の省エネ技術を導入したLED照明や一部電力を賄うため、最大発電量約50kW/hの大型太陽光発電パネルを屋根全面に配置し、屋根には断熱性の高い塗料を使用し、省エネ型新空調設備を採用した。

 同社によると、次世代デバイスや通信用半導体レーザ、車載用各種センサー、小型プロジェクター向け商談は活発化している。また、IoTの本格化や将来的には医療やロボット分野向けで生産用のドライエッチング装置やCVD装置の更なる需要拡大が見込まれているという。

 尚、同事業は京都市が企業立地の促進及び京都経済の活性化を図るために創設した「京都市企業立地促進助成制度」の対象事業に指定されている。

■ 新工場概要

所在地:京都府京都市伏見区竹田藁屋町68番地 69番地(らくなん進都地区)
投資額:約6億円(建屋関連及び生産技術研究棟を含める)
土地面積:約1,260㎡
延床面積:約1,130㎡(クリーンルーム 約217㎡)
製品出荷額:40億円程度/年
着工:2016年1月
竣工:2016年6月17日
本格稼働予定:2016年秋

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