新日鐵住金、インディアナ州の新工場が着工
2016年6月24日
新日鐵住金(東京都千代田区)は23日、米国・インディアナ州に建設予定の冷間圧造用鋼線の製造・販売会社「NIPPON STEEL & SUMIKIN COLD HEADING WIRE INDIANA INC.(以下:NSCI)」新工場の起工式を21日に開催したと発表した。
冷間圧造用鋼線の主な用途は自動車用ボルト等であり、線材に二次加工(酸洗・皮膜、伸線、熱処理等)を加えて生産される。その用途の多くが重要保安部品であることから、材質・寸法精度等の要求品質が極めて高く、これに応えるには線材・二次加工一貫での厳格な品質管理が必要となる。
市場は今後も安定的な成長が見込めることから、タイ、中国に続き3拠点目となる海外二次加工工場の建設に北米で着手し、18年1月の量産開始を目指す。
新拠点となるNSCIは年間3,9000トンの生産能力を持ち、最大40mmまでの鋼線が製造可能となることに加え、日系自動車・部品メーカーの主要な生産拠点を網羅し、高いデリバリー能力を発揮する。
■ 新会社概要
名称:NIPPON STEEL & SUMIKIN COLD HEADING WIRE INDIANA INC.(略称:NSCI)
所在地:インディアナ州シェルビービル
投資額:約5,000万US$(約52.5億円)※1US$=105円で換算
事業内容:冷間圧造用鋼線の製造・販売
投資内容:酸洗・皮膜ライン1基、伸線機4基、熱処理炉2基
生産能力:3,9000トン/年
着工:2016年6月
量産開始予定:2018年1月