ＪＸエネルギー（東京都千代田区）は27日、化学品ポリイソブチレン（以下：ＰＩＢ）製造装置の能力増強を行うと発表した。

　ＰＩＢは、複層ガラスのシール剤や医療用途の粘着剤等に使用される無色透明で無毒な高粘度液体で、同社製ＰＩＢは、高い製品性能から世界各国の顧客より高い評価を受けている。

　同社は現在、世界需要である年35,000トンに対し、同7,000トンの製造装置を保有している。ＰＩＢの需要は、アジアをはじめ世界的に拡大することが見込まれており、今後も安定供給の継続のため、年5,000トンの製造装置新設について検討を始めた。

　今後同社は、基本戦略に掲げる「次世代の柱となる事業の育成」に基づき、経済成長著しいアジアを中心とした事業展開を推進していくとしている。