野村不動産（東京都新宿区）は14日、千葉県柏市に建設を進めてきた大規模高機能型物流施設「Landport 柏沼南Ⅰ」、「Landport 柏沼南Ⅱ」が竣工し、運用を開始したと発表した。

　施設は両物件共に１フロア約5,000坪を確保した3階建の大規模高機能型物流施設。都心から約30kmに位置する柏市沼南工業団地内に 物流機能、環境性能、雇用確保に配慮した施設計画とし、設計当初よりアパレル・ファッション関連の荷主企業を想定した開発を推進してきた。

　物流機能については、梁下有効高6.5ｍの区画を設定し、余剰容積率の活用により、メザニン床の設置を可能としている。この対応により保管能力を高めるとともに、季節波動による庫内荷物の増加や将来的な拡張性に対応する。

　環境面においては、全館LED照明や屋上太陽光パネルの設置により「DBJ Green Building」（ロジスティク版）において、「4つ星」認証を取得し、日本政策投資銀行（DBJ）が定める「きわめて優れた環境・社会への配慮がなされたビル」として評価された。

　雇用面においても、Landportシリーズ初となる、「施設専用送迎バス」と 施設内ワーカーに配慮したアメニティスペース「カフェテリア」を設置し、昨今課題となっている雇用の確保と従業員の満足度向上を図った。

　これらの工夫がアパレル・ファッション関連の荷主企業より評価され、両物件とも高稼働でスタートしている。