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住友化学、千葉工場内に新プラント建設

2016年7月25日

 住友化学(東京都中央区)は21日、ポリエーテルサルホン(以下:PES)の製造設備を千葉県市原市にある千葉工場に新設すると発表した。

 新設備の生産能力は3,000トン/年で、18年の量産開始を予定。愛媛工場の既存設備と合わせると、増強後の生産能力は現行比で倍増となる。

 PESは、スーパーエンジニアリングプラスチックスと呼ばれる樹脂のひとつで、耐熱性、寸法安定性、難燃性、耐熱水性に優れた特性を有する熱可塑性樹脂。

 同社の「スミカエクセル(R)PES」は、航空機用炭素繊維複合材(CFRP)に靱性を付与する添加剤として長年にわたる供給実績があるほか、人工透析膜や自動車などにも採用されている。

 今後、航空機用CFRPや人工透析膜向けの堅調な需要が見込まれることに加えて、自動車向けでの拡大が見込まれている。こうした需要の伸びに対応し、また分散立地による安定供給体制の強化を図るため、千葉工場に新設備を設置する。

■ 施設概要

所在地:千葉県市原市姉崎海岸5番1号(千葉工場内)
増強設備:ポリエーテルサルホンの製造設備
生産能力:3,000トン/年
量産開始予定:2018年

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