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大王製紙、三島工場でバイオマス発電設備の増強/210億円を投資

2016年7月26日

 大王製紙(愛媛県四国中央市、東京都千代田区)は22日、三島工場でバイオマス発電設備を増強し、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)を利用して電力販売を行うと発表した。

 愛媛県四国中央市にある三島工場では従来より、クラフトパルプ製造工程で発生するパルプ廃液(黒液)を黒液回収ボイラーで燃焼させ、エネルギー回収するバイオマス発電を行ってきた。

 今回、そのノウハウを生かし、同工場敷地内に最新型の黒液回収バイオマスボイラーを新設し、発電した電力をFIT制度により電力会社に販売する予定。

 新設する黒液回収発電設備(発電能力:61,000kW)は、従来と比べてエネルギー効率を約5%改善することのできる最新鋭の設備を採用する。これにより、25,000t/年の CO2削減に寄与する。

 今回発電する電力の送電系統への接続手続きについては、現在、四国電力と検討・協議中としている。

■ 事業概要

所在地:愛媛県四国中央市三島紙屋町5-1(三島工場内)
総工費:約210億円
売上高:約70億円
発電能力:約61,000kW
事業開始予定:2019年度

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