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大建工業、岡山工場で木質バイオマスボイラー設備が稼働開始

2016年8月1日

 住宅用建材大手の大建工業(大阪市北区)は7月28日、岡山市港区海岸通の岡山工場で15年5月より進めていた木質バイオマスボイラーの増設工事が完了し、稼働開始すると発表した。

 発電施設は、省エネルギー、温室効果ガス(CO2)排出量削減等の環境負荷低減を目的として、再生可能エネルギーである建設廃材由来の木材チップを燃料とする木質バイオマスボイラーとなる。投資額は約14億円。

 これまで使用していたLNG(天然ガス)ボイラーから木質バイオマスボイラーに切り換えることにより、温室効果ガス(CO2)の排出量を年間8,000トン削減することを見込む。

 同社は、建設廃材やスラグウールなどの再生資源や、火山灰などの未利用資源を有効活用した製品の提供と、これらの製品を生産する過程での環境負荷低減の両立を目指した事業活動をグループ全社で取り組んでいる。

 特に同社最大規模の岡山工場では、乾燥工程の熱源用蒸気を発生させているボイラーのエネルギー消費量が多いことから、これまで温室効果ガス(CO2)の排出量削減を図るための取り組みとして燃料転換を進めていた。

 今回の岡山工場での木質バイオマスボイラー増設により、国内グループ工場全体での温室効果ガス(CO2)排出量については、15年度比で年間7%の削減効果があり、国内グループ工場全体のエネルギー使用量(原油換算値)に占める再生可能エネルギーの比率は15年度実績42%から47%に高まることが見込まれている。

■ 増設概要

所在地:岡山県岡山市南区海岸通2-5-8(岡山工場内)
投資額:約14億円
増設設備:木質バイオマスボイラー
着工:2015年5月
完工:2016年7月
稼働開始:2016年7月

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