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アイロム、茨城県つくば市に新工場/世界初のiPS細胞向け「ベクター」の量産工場

2015年9月7日

 臨床試験支援を行うアイロムグループは7日、再生医療・遺伝子創薬に用いるiPS細胞の培養に必要なウイルス素材、ベクターの製造を目的としてGMPベクター製造施設を茨城県つくば市にあるIDファーマ(同社子会社)の本社・研究所に建設すると発表した。

 建設工事については、国内外の大手製薬企業向けに無菌製剤工場やバイオ医薬品研究施設など多くの医薬品製造施設の建設実績がある千代田化工に発注を決定。

 同工場で製造するのは、臨床用のiPS細胞や分化細胞を作製する各因子を搭載したベクターの他に、虚血肢治療製剤(虚血肢と呼ばれる動脈硬化などの要因により下肢の血管の内腔が狭くなり、血流が悪くなる疾患)の治験薬・承認薬等を製造。IDファーマの保有するエイズ・眼科領域等のウイルスベクターを用いた医薬開発品の製造を行う。

 2015年内に着工、2016年末の完成・稼働を予定。今後はiPS細胞の培養や加工ができる製造施設を東京や神戸で建設する計画もしている。

■ 新工場概要

所在地:茨城県つくば市大久保 IDファーマ(同社子会社)の本社・研究所
主な生産品:床用のiPS細胞や分化細胞を作製する各因子を搭載したベクター、虚血肢治療製剤、エイズ・眼科領域等のウイルスベクターを用いた医薬開発品
着工予定:2015年内
完成・操業開始予定:2016年末

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