三菱電機、相模工場内に衛星機器生産棟を建設/投資額は30億円
2016年8月9日
三菱電機(東京都千代田区)は4日、神奈川県相模原市にある鎌倉製作所相模工場内に、人工衛星に搭載される太陽電池パネルをはじめとする人工衛星用複合材製品の製造・試験を行う「衛星機器生産棟」を建設すると発表した。
2017年10月に稼働開始し、衛星機器の生産能力を最大2倍に増強することで、人工衛星市場においてシェア拡大を目指す。
同社は、人工衛星に搭載される太陽電池パネルをはじめとする人工衛星用複合材製品を鎌倉製作所相模工場で生産し、自社の衛星に搭載するほか海外衛星メーカーにも供給するなど、人工衛星関連事業を国内外で展開している。
今回、鎌倉製作所相模工場に「衛星機器生産棟」を建設し、大型精密機械加工機や自動溶接機などの生産設備を導入して生産能力を従来比最大2倍に増強する。
工場内に点在していた製造・試験エリアの集約により、部品の製造から各種パネルの製造・試験までを一貫して行うとともに、ITを利用した生産性改善に取り組み、工期短縮・コスト低減・品質向上を図る。
今後は、国内外の人工衛星市場への対応力を強化することで、人工衛星関連事業の拡大を目指すとしている。
■ 生産棟概要
所在地:神奈川県相模原市中央区宮下一丁目1番57号
投資額:約30億円
建築面積:約7,430㎡
延床面積:約9,940㎡
構造:鉄骨造 2階建 高さ11m
主な生産品目:太陽電池パネル、衛星構体用パネル、アンテナ、他
環境・省エネ対策:太陽光発電システム(発電容量 56kW)、ヒートポンプ式空調システム、LED照明(約1,000台)、電力設備監視システム
竣工予定:2017年5月
稼働開始予定:2017年10月