日本水産（東京都港区）は17日、配合飼料の生産能力を拡大するため、伊万里油飼工場の生産設備を増強すると発表した。

　投資額は17.6億円で、原料の多様化に対応し、高品質な配合飼料の供給を目指す。稼働開始は2017年7月を予定する。

　さらに、養魚用配合飼料事業の拡大に向けて効率的な運営体制とするため、子会社「ファームチョイス（株）」を設立する。

　これまで配合飼料事業では、伊万里油飼工場などが生産する養魚用飼料を各地の養殖事業者に販売し、水揚げされた養殖魚の一部を仕入販売していたが、今回の新体制により、生産工場のある伊万里を拠点に、飼料の生産と販売およびその飼料を使用した養殖魚の仕入販売を一体化し、養殖魚の生産者に密着した事業活動を進める。

　養殖魚の買付販売では、ニッスイグループの養殖各社がカバーしていない、多様かつ高品質な養殖魚の取扱いを拡大する。