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日本製紙、島根・江津事業所でセルロースナノファイバー量産設備新設

2016年8月22日

 日本製紙(東京都千代田区)は18日、島根県江津市にあるケミカル事業本部江津事業所に、食品、化粧品向けのセルロースナノファイバー(CNF)量産設備の設置を決定したと発表した。

 同設備は、食品添加物として販売しているカルボキシメチルセルロース(CMC)の製造技術を応用したCNF製造設備で、投資金額は約11億円、年間生産量は当面30トン。将来的には同100トンまで増産可能な設備を設置予定。設備の完成は2017年9月を予定している。

 同社は「木とともに未来を拓く総合バイオマス企業」として事業領域の拡大を図っており、その中核となる新素材・CNFについては、宮城県石巻市の石巻工場に、TEMPO酸化CNFの量産設備の建設を進めるなど、多方面での技術開発を加速させている。

 江津事業所に建設を決めた設備は、同社のナノセルロースの量産機としては2例目で、食品、化粧品向けCM化CNFの量産化の実現により、身近な製品・サービスへのCNFの幅広い展開を進める。

■ 設備増強概要

所在地:島根県江津市江津町1280(江津事業所内)
投資額:約11億円
主な生産品目:食品、化粧品向けCNF
年間生産量:当面30トン(将来的には100トン)
完成予定:2017年9月

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