日立金属、チェコに鉄道車両用電線のハーネス組立ラインを導入
日立金属(東京都港区)は7日、欧州における鉄道用電線事業のソリューション体制強化を目的に、チェコ拠点に鉄道車両用電線のハーネス組立ラインを導入し、2016年10月より量産を開始すると発表した。
同社電線材料事業は、鉄道、医療、自動車用電装部品の3分野を成長ドライバと位置付け、高収益事業体質の確立に取り組んでいる。2016年6月には鉄道用電線事業の競争力強化を目的に、中国拠点に独自技術を用いた鉄道・産業用電線製造ラインを導入している。
イギリス、ドイツ、フランスを始め鉄道網の整備が活発な欧州市場へのソリューション体制強化に向け、欧州各国へのアクセスにも優れたチェコのHitachi Cable Europe s.r.o.に鉄道車両用電線のハーネス組立ラインを導入する。
同社では、鉄道車両用電線の製造だけでなく、鉄道車両の3D配線設計サービスやその設計データを基にしたハーネスの組立までのソリューションを提供している。今回、Hitachi Cable Europes.r.o.にハーネス組立ラインを導入することにより、欧州鉄道車両メーカーの作業工数削減や工期短縮につながるソリューション体制を強化する。
今後、同社電線材料事業では、今回の投資をはじめとする鉄道用電線事業のグローバル成長戦略の実行により、2018年度までに鉄道分野の売上収益140億円を目指す。
■ 設備投資概要
会社名:Hitachi Cable Europe s.r.o.
所在地:Prumyslova zona Triangle, Minice 60 Velemysleves, 438 01 Zatec, Czech Republic
導入設備:鉄道車両用電線のハーネス組立ライン
量産開始予定:2016年10月