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住友化学、韓国でリチウムイオン二次電池用セパレータの生産能力増強

2016年9月12日

 住友化学(東京都中央区)は7日、韓国現地法人のSSLM社(韓国大邱市)でリチウムイオン二次電池用セパレータ(商標名「ペルヴィオ」)における生産能力を、現行比約4倍まで引き上げると発表した。

 今後、段階的に設備を増強し、2017年8月以降、順次量産を開始する。

 リチウムイオン二次電池は、電気自動車やスマートフォンの高機能化や軽量化、長時間使用などのニーズに応じて、一段の高容量化と、安全性の両立が求められている。同社の「ペルヴィオ」は、ポリオレフィン基材にアラミド樹脂で耐熱層を形成することにより電池の安全性確保に寄与する点が特長で、主に車載用途で採用されている。

 近年、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車の販売が大きく伸長するなか、車載用を中心にリチウムイオン二次電池の需要は急速に拡大している。

 住友化学はこれまで、大江工場(愛媛県新居浜市)の生産能力の増強や、SSLM社での工場新設により「ペルヴィオ」の生産能力を引き上げてきたが、さらなる需要の拡大が見込まれるため、SSLM社の生産能力を増強することとした。

 住友化学は、「環境・エネルギー」分野を次世代事業開発における重点の一つと位置付けている。今後も、効率的なエネルギー利用を支える電池関連部材については、セパレータおよび正極材料の革新的な技術開発および事業の強化を引き続き進めていく。

■ 設備投資概要

会社名:SSLM(株)
所在地:大韓民国大邱広域市
主な生産品目:リチウムイオン二次電池用セパレータ(商標名「ペルヴィオ®」)
生産能力:現行比約4倍
量産開始予定:2017年8月以降

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