花王、小田原事業場内に化粧品研究施設を建設
花王(東京都中央区)は7日、化粧品の研究・生産拠点である、小田原事業場(神奈川県小田原市)内に、新たな研究施設であるビューティリサーチ&イノベーションセンター(Beauty Research & Innovation Center)を開所したと発表した。
昨年7月には、同じ敷地内にある工場でも新しい建屋を竣工しており、昨年から進めてきた小田原事業場の研究・生産機能の増強に対する設備投資額は、あわせて約130億円。小田原事業場は、アジアで最大級の機能をもつ化粧品の研究・生産拠点となる。
施設は、花王グループの化粧品に関する研究機能を小田原事業場に集結させた。フロア内に仕切りがない大部屋制を採用し、フロア間を結ぶ内階段にはドアを設けないなど、コミュニケーションしやすい建屋構造となっている。これにより、花王グループ内の研究資産を最大活用して研究・開発力を強化するとともに、部門間での相互理解を深めて個々のブランドの独自性を深化させていく。
また、新たな価値創造をめざして、感情や情動、意思決定などの脳活動を可視化して解析できる、「fMRI(機能的磁気共鳴画像装置:functional Magnetic Resonance Imaging)」を日本国内企業の研究拠点として初めて導入し、科学的根拠に基づいた、五感に訴える新たな美の価値創造を目指す。
さらに、美や感性といった、言語では表現が難しい感性領域の多様な価値をわかりやすく体験し、可視化できる研究スペース「ここラボ」を研究所内に設置した。
■ 研究施設概要
施設名:ビューティリサーチ&イノベーションセンター
所在地: 神奈川県小田原市寿町5-3-28 (小田原事業場内)
延床面積:16,594.3㎡
構造:鉄骨 地上4階建て
開所日:2016年9月7日