ヤマト、豊田市の大型物流施設「中部ゲートウェイ」を竣工
ヤマトホールディングスは8日、スピード輸送ネットワークと付加価値機能を一体化させる総合物流ターミナル「中部ゲートウェイ」を竣工したと発表した。
近年、eコマース市場の拡大や物流のボーダレス化、ICTやAIなどの先端技術の進化により、「より早く、より高品質に、かつより低コストで」という企業物流のニーズが一層高まりつつある。また、その一方で少子高齢化による労働力不足への対応も喫緊の課題となっている。
同社グループでは、このようなニーズや社会的背景に対応するため、2013年に「バリュー・ネットワーキング」構想を発表し、同年に厚木ゲートウェイ、羽田クロノゲートの2つの基幹ターミナルを稼働、さらに沖縄国際物流ハブの活用など、ネットワーク構造の改革を推進するとともに、日本のものづくり産業の中核であり、日本の地理的中心に位置する中部における、ゲートウェイターミナルの建設を進めてきた。
施設は、新東名高速道路(伊勢湾岸自動車道)豊田南ICに近く、名古屋港まで約30分、中部国際空港セントレアまで約45分とあらゆる輸送モードに対応できる立地となっている。
同施設が稼働することで、羽田クロノゲート・厚木ゲートウェイ・中部ゲートウェイ間での多頻度幹線輸送が可能になり、関東・中部間の宅急便の当日配達が可能となる。また、入居するグループ会社6社によるマージ、キッティングなどの付加価値機能と24時間稼働の最新鋭マテハン設備、航空便やJITボックスチャーター便などの各輸送モードを連携することで、企業物流に新たなスピードと付加価値を提供していく。
■ 物流施設概要
名称:中部ゲートウェイ
所在地:愛知県豊田市生駒町切戸21番1
敷地面積:36,996㎡
延床面積:64,980㎡
構造:鉄骨造6階建
入居会社:ヤマト運輸(株)
:ヤマトグローバルエキスプレス(株)
:ヤマトロジスティクス(株)
:ヤマトグローバルロジスティクスジャパン(株)
:ヤマトフィナンシャル(株)
:ヤマトボックスチャーター(株)
その他(環境対応設備・事業継続対応):太陽光発電、非常用発電機、ヤード部分も含めた入退館管理、全館空調、免震構造 等
竣工:2016年9月8日
営業開始予定:2016年10月1日