トヨタ自動車、本社工場敷地内のエネルギー管理棟が稼働開始
2016年9月13日
トヨタ自動車(愛知県豊田市)は12日、本社工場敷地内に2016年8月に竣工したエネルギー管理棟に、定置式の純水素燃料電池を導入し、9月12日より運転を開始したと発表した。
新たに建設したエネルギー管理棟では、省エネ対策と再生可能エネルギーおよび水素の活用により、CO2排出量ゼロを目指す。
定格出力3.5kWの定置式の純水素燃料電池と、太陽光発電、プリウスの使用済みバッテリーを再利用した蓄電池を組み合わせたエネルギーマネジメントシステムを導入する。
同システムは、エネルギー管理棟でのエネルギー需要予測を行い、エネルギー効率の高い燃料電池を主に運転しながら、発電量が不安定な太陽光発電と蓄電池を組み合わせることにより効率的なエネルギー供給を実現する。また、燃料電池から出る廃熱は空調に利用する。これらの技術開発と実証により、CO2排出量ゼロを目指す。
今回、導入した定格出力3.5kWの純水素燃料電池は、小規模オフィス向けに新たに開発されたもので、商用として運用を開始した初の事例となる。
■ エネルギー管理棟概要
所在地:愛知県豊田市トヨタ町1番地(本社工場敷地内)
竣工:2016年8月
稼働開始:2016年9月12日